今日もカメラと。

好きなカメラの事を、好きに書いています。

RolleicordⅢと赤外写真。

9月前半、赤外線写真を撮影した分のフィルムが上がってきた。

赤外写真。

晴天・順光の条件下で撮ると、空が黒く落ち、雲は白く、植物が雪のように白く写るというアレである。

以前友人が撮影した写真を見せてもらい、とても面白い写真だったので気になっていた。

以前一度試して、露出が足りず、失敗。

今回はさらに露出をオーバー目に設定したのだが・・・。

 

雨上がりの澄んで良く晴れた日、思い立って近所の小金井公園に出かけた。

時間は午前10時半から30分ほど。順光となる景色を選んで撮影した。

 

フィルムはILFORDのSFX200、フジフィルムのシートフィルターSC70を切り抜き、余っているBay1フィルター枠にセット。

この方法で問題なさそうなことは前回確認済み。

 

前回の失敗を踏まえISO200の標準露出から5-7段分の補正をかけて撮影。

F16で1/5、1/2、1/1の段階露出。

今回はSS1/2のものが良い感じに写った

 

スノー効果?

共通データ

RolleicordⅢ / Schneider Kreuznach Xenor 75㎜ F3.5 / SS 1/2、F16

ILFORD SFX200 / FUJIFILM SC70フィルター使用

 

 

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白いシミが・・・。

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衣通姫 (そとおりひめ・桜)

赤外写真の特徴は出てくれているかな。

 

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大島桜。

露出・ピントは良い感じだと思うのだけど・・・。

 

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ムクロジの木

うーん・・・。

 

現像?フィルムが古かった?

撮影した全駒白い斑点が出てしまった。

雪が降っているように見えなくはないけど、その”スノー”ではない。

現像は今の環境だと自分では難しいので店出し現像。

SFX200に限らず、たまに妙にムラになったり、斑点が出る時が有る。

一本残っているフィルムを確認したら期限が今年の6月までだった。

買ったのは最近なのだけど、その時すでに期限切れだった模様。

確認漏れか・・・。

しかし、白黒フィルムはちょっと過ぎた位なら問題ないという認識だったけどなぁ。

今度試す時は少なくともちゃんと期限内のフィルムでやらないと。

そろそろ葉っぱも落ちだすし、試すのはまた来年かな。

残ってるフィルムどうしよう。

 

 

RolleiCordⅢ

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撮影:Nikon F3 / Micro Nikkor 55mm F3.5 / C200

 

 

1950年発売の古いカメラ。

私の初中判カメラ。

このこのカメラで撮影したポジフィルムを見て、感動して十数年ぶりにフィルムカメラに帰ってくることになった。

 

さて、またまた簡単に良し悪しを。

良い点

・Xenor 75㎜ F3.5が優秀、とてもよく写る。

・スタートマーク式のセミオートマット搭載でフィルム装填が楽々。

・機構がシンプルなため、2眼レフとしては軽量。

・デザインが素敵。

 

悪い点

・ファインダースクリーンがスリガラスの為暗い。

・フィルム巻き上げとシャッターチャージが連動していない為、意図せず多重露光をやらかしやすい。※1

・レリーズがレバー式の為、慣れないとブレやすい気がする。

 

※1 自分なりに操作手順を決めておかないと分けが分からなくなる。私の場合は撮影直前に巻き上げ、シャッターチャージを行うようにしている。撮影メモを記録するのもお勧め。何を取ったか記録しておけば、カウンターの枚数を見て「巻き上げたっけ?」と悩む事もないからである。最近は良いアプリが有るのでわざわざメモ帳を要しなくてもスマートフォンで記録できる。私はAndroidなのでTrisquelというアプリを愛用。 

 

 

購入時、古いカメラなので、ぼんやりした感じの写りを想像していたが、良い意味で裏切られた。普通にちゃんと写るのである。

流石はローライ・・・。当時の高級品だし、そんなに変な写りをするわけが無い。

搭載しているXenor は3群4枚。これも前回のNikkor 45mmと同様テッサータイプ。

 

kei-arika.hatenablog.com

 テッサータイプは偉大。本家テッサーも気になってくる。

Rollei35とか、古いRolleiflexとか欲しいなぁ。(ローライ好き)

ちなみに、RolleicordⅢ型には3枚3群のTriotarを搭載したモデルも存在している。(Ⅳ型以降はXenorのみ)こちらも面白い写りをするようなのでこれも気になるが、ちゃんとしたものは少ない印象。某カメラ店にあるのは把握しているのだが・・・。

 

撮影操作は、巻き上げは巻き上げノブにある巻き止め解除ボタンを押してから巻き上げる方式。それとは別にシャッターチャージを行う。

それぞれ、連動していない為いくらでも操作できてしまうので、多重露光、未露光で巻き上げが出来てしまう。上でも触れたが、慣れれば意外と問題ない。(たまにやらかすけど・・・。)

巻き止め解除、巻き上げ、シャッターチャージという動作、このリズムが心地よくて結構好きだったりする。Rolleiflexだとレバーの1操作で確実に行えるので非常に便利で確実だけど、少し物足りなく感じたりも。

なお、次期モデルのⅣ型以降に多重露光防止装置が搭載されているので二重写しの心配は軽減されている。内面反射対策など改良点も多いので、特にこだわりが無ければⅣ型以降がお勧めである。

 

なお、今回の赤外撮影にこのカメラを使ったのは、1眼レフと違いフィルターを使用しても、ファインダーに影響が無い為。

赤外撮影用SC70フィルターは真っ黒なフィルターの為、1眼レフだと構図の確認が困難となる。その点、2眼レフだとフィルターを装着した場合でもピント合わせ、構図の確認が可能。今回も快適に撮影できた。もっとも1眼レフじゃなければレンジファインダー系でも良いのですが。

 

 

 フィルム写真メモアプリ Trisquel

その名の通り、フィルム写真で撮影したデータを記録しておけるアプリ。

同種のものはいくつかあるようだけど、使い勝手が私にあっていたのでずっと使っている。

最初はOneNoteを使っていたが、露出データはともかく、レンズ、アクセサリーまでとなると記入が面倒だった。

このアプリ予め、カメラ・レンズ・アクセサリーを登録しておけば簡単に入力できて非常に便利。

レンズもマウントが設定できるので使用するカメラに合わせたものが選択できるようになっているのは有りがたい。

当方、字が恐ろしく汚いうえに無精であったため、手書きでのメモはまともに運用することはできなかったが、この記録方式だとかれこれ2年程ちゃんと記録できている。

まだベータ版扱いのようだけど普通に使えている。最近待望のバックアップ&リカバリー機能が実装されてスマホの機種変更も安心である。お勧め。

作者様に感謝。