今日もカメラと。

好きなカメラの事を、好きに書いています。

Nikon Z6とポンペイ展。

Nikon Z6。

ニコンが満を持して投入したミラーレス機の第1世代。

 

www.nikon-image.com

以前より、ライカレンズをデジタルで使ってみたいと思っていましたので、重い腰を上げ購入しました。私にとって初めてのミラーレス機。

既に後継のZ6Ⅱが出ていますが、MFレンズ母艦として使う分にはこちらで十分なのです。

本来は新品で購入してニコンを支援!といいたいところでしたが、予算の都合で中古です。

まだFTZも純正レンズも持っていません。

何故かコシナのヘリコイドマウントアダプターは既に持っているので、当面はMマウントレンズで遊ぶことがメインとなります。

www.cosina.co.jp

そのうちNikkor Zの40㎜位は欲しいので、その時は新品で買いたいな・・・。

www.nikon-image.com

 

ポンペイ展に行ってきた。

そんな中、上野の東京国立博物館でやっているポンペイ展に行ってきました。

pompeii2022.jp

久しぶりの上野公園なのでテストを兼ねてZ6を連れていくことにしたのでした。

 

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いざ会場に入る時になって初めて知りましたが、ポンペイ展は「個人利用にかぎり展示室内で写真撮影可」。

既に荷物の大半はロッカーに預けてしまって居るので、手持ちのZ6とズミルクス35mm 2nd 一本で挑むことに。

 

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いきなり出迎えてくれたのがこれ。

ポンペイの石膏像・・・。

遺体が灰に埋もれ、肉体が朽ちて残った空洞に石膏を流し込んで出来た像だったはず。

現物を見ることになるとは。

 

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水道管のバルブ。この時代にすでにこんなものが。

 

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パン屋?

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パン。

 

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炭化したパン。↑の壁画と同じもの!

2000年近く前の物が形をとどめているのは不思議な気がする。

 

 

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壁画たち。いずれもしっかり残っている。

特に赤が印象的。

 

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モザイク画。生物も生き生きと再現されているな。

なんとなく豊かな時代だったのかな・・・という気がする。

 

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ポートレート?撮影。

この時代でこの肉体表現。

ギリシャ彫刻からの流れなのだろうけど、本当に凄いなぁ。

絞り開き目で撮っていました。

ズミルクス35mm、程よく柔らかく写してくれるなぁ。

 

ポンペイが火山噴火で埋もれたのは紀元後79年。

今回展示されていたのはそれ以前のものということになる。

2000年近く前のものですが、生き生きとした表現が素晴らしかったです。

ポンペイの遺物もそうですが、西洋の遺跡の遺物はなんとなく時代の空気のようなものが感じられるみたいで好きです。

現地もいってみたい。

 

 

 

予約制かつ、平日ということも有った人がとても少なく、快適に見ることが出来ました。

いつもの東博の特別展は、展示品の前には必ず人垣が出来ていて並ぶか隙間から覗く感じでとても疲れるのです。

いつもこうだと良いのですけど、きっとそうもいきませんね。

 

今回は写真撮影可ということで、違った意味でも楽しめました。

役に立ったのはZ6のサイレント撮影機能。

やはり鑑賞中にあまり頻繁にシャッター音を響かせられるときになりますからね。

この辺はミラーレスならでは。

ズミルクス35mm1本での撮影となりましたが、弱点である最短撮影距離もヘリコイド付きマウントアダプターでカバーできたため、全く問題なかったです。

ただ、こうい時はAF・AEでサッととっておいた方が良いので、24-70㎜ F4あたりも一本持っておきたいと感じました。

 

 

番外。

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本館前の大きなユリノキ

大きくて好き。

 

 

Nikon Z6


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2018年11月発売。もう3年以上たったのですね。

今更ながら、雑感などを書いてみます。

MFレンズ母艦としての使用が前提です。

 

・やはり小さい。

比較対象がD850ということも有って、小さいですね。

小型レンズと組み合わせれば非常にコンパクト。

それでちゃんと写る。場合によってはこれは大きな武器になるだろうなと感じます。

旅行にも良さそう。

 

・ボディの作りの良さ。

流石ニコンが気合を入れて出した1世代目。

作りがとても良いです。ボディも剛性感が有って、外装と外装の間に隙間を感じることもない。ボタン類にある文字も印刷ではなく、凹ませて成形された文字部分に塗料を流し込んだ凝ったもの。一眼レフ系はほとんどが印刷になってしまって居るのでこの辺は嬉しいです。

この先もこんな感じで作ってもらいたいものですが・・・。

 

EVF

一番の懸念事項はこれでした。

やはり、一眼レフに比べて一長一短といったところでしょうか。

大分前に他機種で感じたほどでは有りませんが、晴天野外ではやはり暗いな・・・と思ってしまいます。

まあ、これを感じないようにするためには、バックライトを晴天野外並みの明るさにしなければならないですからね・・・。ある程度は仕方が無いのでしょう。

しかし、一眼レフのOVFを覗きながら光把握、撮影ということに慣れていると少し悲しくなります。

ピント合わせ能力に関してはまだ、拡大機能が無いと厳しい気がしました。

EVFの解像度の限界が有るためかピントのピークがあと一歩追い込み切れない、そんな気がしました。

開放がほわほわだったり、絞り込んで被写体深度が深くなったりするとと尚更。

OVFだとなんとなく分かるのですよね。

拡大機能をうまく使えば恐ろしく打率が高くなります。

ただ、拡大すると構図全体を把握できないので適宜切り替える必要がありちょっと面倒。

もっとも、大人しく純正AFレンズを使えば良いだけの話なのですけど・・・。

 

・ボディー内手振れ補正

これは便利。

明るいレンズとの組み合わせは、センサーの高感度性能の高さも相まってとても頼もしいです。

マウントアダプター経由でMFレンズを付けた場合でもちゃんと動作してくれますが、レンズの焦点距離を登録しておく必要があります。

複数レンズを使い分ける場合はちゃんと切り替えないとうまく動作してくれないので要注意です。

 

・レンズ情報がEXIF記録されない。

レンズ情報(焦点距離・開放F値)を設定しておくとMFレンズでも手振れ補正及び、マルチパターン測光が動作します。

残念ながらこれがファイル情報に反映されません。

D850では出来たのですが・・・。

撮影データを見てもどのレンズで撮影されたかが分からず不便。

あと、レンズ情報は設定できる項目がニコンにないスペック(開放F値1や焦点距離90㎜とか)は選択肢にない為、近似値を選択することになります。

ファイルに記録されるわけでは無いですが、ちょっと気になりますね。

 

・ピクチャーコントロール

D850に比べてピクチャーコントロールの調整項目・幅が大幅に増えていました。

私基本的にシャープネスと高感度ノイズリダクションを最弱(0)にするのが好きなのですが、Z6ではシャープに関してはマイナスまで調整が出来るように。

これがより効かなくなったのか、それともむしろぼかすような効果があるのか要検証です。

 

 

こんな感じでしょうか。

とりあえずは小さくて、Mマウントレンズが使えるというだけでも大満足だったりします。

アダプターさえ入手できれば、色々なレンズが付くと思われるので、地獄の扉を開いた気も。

せっかくなので今度は高感度性能を活かした夜間撮影も試してみたいですね。