今日もカメラと。

好きなカメラの事を、好きに書いています。

RolleiFlex 4x4 (410) ~小さいことはいいことだ~

スタンダードを手に入れて以降、私の中でのローライフレックス熱が再加熱しています。

何台か所有しているものを引っ張り出しては楽しんでします。

ローライフレックス二眼レフというとの120フィルムを使用した6x6判のものが有名ですが、127フィルム(ベスト判)を使用した4x4のものも存在します。

通称ベビーローライ。

小さくてとてもかわいらしいです。

 

kei-arika.hatenablog.com

 

kei-arika.hatenablog.com

 

上記記事掲載機は戦後型。

一方で戦前型も存在するのです。

戦前型は戦後型より一回り小さく、6x6判のスタンダードをそのまま縮小したようなデザインで恐ろしくかわいいのです。

そんなカメラが気にならない筈はなく・・・。

 

 

ガード不能

ネットを探してもそこまで個体は多くないですが、

海外を含めて探せば戦前型もちょこちょこ見かける。

ただし状態が・・・正直に言います。一度失敗してます。

ネットでは細かい状態まで分からないので辛いです。

できれば、信頼できるお店で買いたいもの。

しばらくして私が良く購入しているカメラ屋さんで、出物があり買ってしまいました。

整備済みのきれいな個体。不可避です。

 

 

かわいい・・・。

 

Tessar 6cm F3.5付き。

 

小さくてもクランク巻き上げ。

 

赤窓。ここに1枚目の表示を出して撮影開始。

本来キャップが付いているのですが、大抵のものは無くなっていますね。

私のものも有りませんでした。

単体ではまずないようです。

どうしても欲しければ付属しているものを探すことになるのですが、そこまでする必要が有るのかどうか。

 

初期型(Type 410)なのでシャッター速度・絞り値は撮影レンズ周りでセット・確認。

 

やっぱり、このロゴが良いの・・・。

 

 

手乗りサイズ。いいねぇ・・・。

 

サイズ比較。左から3.5F、戦後ベビー、戦前ベビー、スタンダード。

小さい戦後ベビーよりさらに小さいのです。

 

早速試写。

フィルムはかわうそ商店さんのRerapan100s。

kawauso.biz

F6.7くらい。細かいところを見るとちょっと甘い気もするけどちゃんと写ってる。

 

F4.8。ピントは大丈夫そうかな。

 

 

共にF8くらい。

第一試写はあまり絞り過ぎないくらいで撮影してみました。

やっぱり戦後型ほどかりっとはしないかな。

F11くらいまで絞るとどうなんだろう。

 

F4.8 切り株にピント。これも大丈夫そう。

RERAPAN100Sはコントラスト高めかな。

 

ハクウンボク

F3.5!ピントは大丈夫そうだけど、拡大するとやっぱり甘いかな。

でも、掲載できない家族写真は開放の甘さも悪い感じではなかったです。

なんだろう、古いカメラで撮りました、って感じが。

 

 

共に5.6。

ノンコートでも安定して写っている気がする。

コントラストの高いフィルムと相性も良いのか、拡大しなければ問題無いかなぁ。

 

 

F8。硬くなりすぎない・・・ともいえるのかも。

やっぱりもう少し絞って撮影してみよう。

 

 

 

Rolleiflex 4x4 (410)

先程、ローライフレックススタンダードを縮小したような、と書きました。

しかし、実は4x4はスタンダードより前の1931年発売。1932年に初代が出たスタンダードより少し早かったりします。

戦前型にもいくつかバリエーションがあり、私が購入したのはもっとも初期のタイプ。

90年くらい前のモデルです。

Tessar 6cm F3.5 、シャッターはコンパーの最大速度1/300。

レンズ周りのカバーがまだなく無く、絞り・シャッター速度の確認・設定もテイクレンズ周りで行います。この辺りはローライフレックスオリジナルの雰囲気が残っていて面白いですね。

後期型になってくると、レンズ周りにカバーが付き、シャッター速・絞りの確認が上面からできるようになり、よりスタンダードに近い形になります。

スタンダートとともに徐々に改良されている感じがして面白いです。

改良型も欲しくて探していますが、なかなか良いものがないですね。

 

機構はスタンダートとまったく一緒。

赤窓に1枚目を出し、カウンターをリセットするタイプ。

巻き上げもクランク式!(戦後はノブ式になりました)

 

使うにあたって気になったのは戦後型で私を悩ませたフィルムの平面性に起因すると思われるピントの問題。

戦後型では一応、巻取側のスプールに紙を巻いて軸を太らせることで回避出来ましたが、戦前型では?

ということで、最初の試写では戦後型と同様の対策を施して実施しています。

結果はピントは大きく崩れてはいないようです。(レンズもやわらかめな気もするので今後も要検証)

ただし!!最終コマが欠けてしまいました。

戦前型は機構がスタンダードと同様。カウンターのコマ枚数に応じて巻取軸の回転量が決まっています。

つまり軸を太らせると同じ回転量でも送り量が大きくなり、撮影可能範囲を超えてしまうのです。

これは別の対策を考える必要がありそうです。

そもそも、フィルム周りの構造が少し違うので未対策で平面性に問題が出るのか?

スタンダードの時もそうでしたが、最初は普通に撮影しないといけませんね。

今現像待ちのフィルムは普通に撮影してみました。結果は如何に。

 

「4x4 Photography」vol.6展

 

photoandculture-tokyo.com

ちょど、この記事が大方出来上がった時に、素敵な写真展が。

4x4カメラで撮影された写真展。

以前より行きたかったので早速行ってきました。

 

 

そういえば、4x4カメラで撮影されたプリントは、あまり見ない気がします。

会期は6月12日、日曜日までだそうなので、お時間のある方は是非。