今日もカメラと。

好きなカメラの事を、好きに書いています。

Hektor 50mm F2.5 Shortで撮る春(M11編)①

ショートヘクトールを入手してからというもの重点運用をしています。

季節は春。

幸い自宅周辺でも被写体には事欠かない。

フィルムでの運用も含めて撮りまくったので何度かに分けて投稿してみようかと。

 

今回もM11との組み合わせ。

 

 

 

玉川上水

最近まで生い茂っていた枯草が除去されスッキリした。

あっさり目の発色はノンコートレンズが故か。

 

小金井公園

 

ユリノキの新緑。

 

桜が咲き始めている。

ロームの時も感じたが、ヘクトールはピンクが鮮やかに出る気がする。

 

確か開放で。

周辺は流れているけど中心部は良い塩梅。

 

 

 

花があちらこちらに。

横並びになっているのは1枚目開放、2枚目F8若しくは11。

 

 

遠景。

遠景の描写を見るにはこういう自然物の描写を見るのが一番だと思う。

人工物だと意外とそれなりに見えてしまう気がするのです。

 

 

いつもの場所。

絞りは開放。

なんとも良いな。周辺減光が効いているのか。

モノクロフィルムでも撮ってみたいな。

 

 

 

 

一旦公園から出て、北野関野八幡神社へ。

ここの桜の季節は個々の枝垂桜が真っ先に咲くのです。

この日は開花は進んでいるけど、もう少しというところ。

 

 

 

 

 

建物園前内の枝垂れ桜。

こちらも開花が進んでいる。

あと数日・・・というところか。

今年はベストタイミングを狙うのは難しいかな。

 

ソメイヨシノはまだつぼみ。

もうすぐかな。

背景に木の枝がたくさん入っている為、ごちゃごちゃに。

 

 

 

 

バスと電車で武蔵小金井駅へ。

野川に向かう。

途中の金蔵院を覗く。

 

こちらも枝垂桜の名所。

やはり見頃まではもう少し。

枝にわずかに当たった光が良い具合に。

滲みが効いているのだろうか。

 

野川

大分日が傾いてきたが、野川へ。

くじら山の柳の新緑が良い具合のはずなので様子だけでも見ておきたいのです。

 

サングラスが落ちていた。

絞り開放かな?逆光気味だけどこれ位なら大丈夫。

 

ド逆光。絞り開放。

西日で輝くヨシが綺麗。

レンズに光が直接当たる状況だったのでだとフレアでほわほわ。

流石に厳しいか。

 

試しに手で遮光を試みるとガラッと変わる。

西日で輝くヨシが凄く立体的に見える。

余計な光をいかにカットするかが、大事になって来そうなレンズ。

 

くじら山

 

目的の柳の木。

本格的な桜のシーズンを前にして既に新緑が!

残念ながら光が消えてしまっていますが、晴天下で見ると凄く美しいのです。

時間帯もおそかったし残念。

 

くじら山から。

一瞬光が差した。

絞り開放。絵画的な描写になって何とも良い。

 

開放

 

スミレも咲きだした。

しっとりした感じが出てなんとも良いな。

人を撮るときもそうですが、バチバチなレンズより収差が残っているレンズの方が美しく見えるのかもしれない。

 

開放

帰り道の定番被写体。

光源周りの滲みは大きいものの、変なフレアは案外出ない模様。

 

 

小金井公園

 

別日に撮影。

 

 

この日は曇天だった。

残念ながら枝垂桜系既に見ごろを過ぎてしまってましたが、他の桜が満開に。

この日は絞り開放で撮影。

 

 

 

曇天でフラットな光線状況。

花のアップを狙う場合はこういう光線の方が美しく写ると思う。

しかし、いい具合に写ってくれるなぁ。

もっと寄りたくなるけどこれが限界。

 

 

ショートヘクトールは近距離で特に威力を発揮する気がする。

とても良い。

 

良い立体感。

 

 

新緑のやわらかい緑も悪くない発色。

 

 

 

 

ロームヘクトールを使っていて赤の発色が独特に感じたので、桜と相性が良いのでは?と思い楽しみにしていました。

やはりいいですね。

コントラスト低めで解像はしっかりしているショートの描写傾向もすごく合っていると思う。

 

 

 

 

 

 

地面に落ちた花びら。

春は花びら、冬は落ち葉。

どうもこういう被写体に弱い。

もう少し寄れれば良いのだけど、そういう時はミラーレス機とにヘリコイドアダプターの出番だろう。

 

MLリングについて。

イカスクリューマウントレンズをMマウント機で使うの必要なMLリング。

これまで距離計の精度にも直結するのでこれまでライカ純正のものを使ってきました。

この純正MLリング、無限遠ストッパーが干渉しないようにリングの一部に切り欠きが作っています。

デジタルMにはちょうどこの位置にレンズ認識用の6ビットコードセンサーが設けられており、MLリングを介してレンズを装着してもセンサーが露出したままになります。
M11で使う場合はセンサーが誤動作*1する為、RAYQUAL製半欠きタイプを購入しました。

 

www.rayqual.com

 

問題の切り欠きを半分にすることで、6ビットコードセンサーを隠してくれるというもの。

 

左がRAYQUAL製、右がライカ純正。リンク下部の切り欠きが違う。

 

純正リング。6bitコード読み取り窓が露出。

 

RAYQUAL製。読み取り窓が隠されている。

 

実際に試すまで気になって居たのは、切り欠きを半分にしてしまって大丈夫なのかということ。

結論から言うと構造を理解して使えば問題ないと思います。

 

リングの淵にピントノブ位置に持ってきても問題無し。

ただしこの位置でボタンを押し込むとリングに干渉する。

ロック位置から外す時のみボタンをおし込み、あとは押さずに回すのなら全く問題ありません。

ボタンを押しながら近接方面に回す場合は切り欠きが短くなった分MLリングに当たることになりますが、その部分が斜めに加工されているので引っかからずに回すことが出来ます。ここはよくできていると感心しますた。

ただ、あまりやるとノブが痛むと思われるので避けた方が良いでしょう。

 

M11の誤動作はこのリングを使うことで解決。

また、ちゃんとレンズの脱着が認識されるのでM11の新機能、”レンズを外したら自動的にシャッターが閉じる”が使えるようになるのも地味にうれしいです。

新品で入手できて、精度的に信頼できるというという意味でもM型デジタルでスクリューマウントレンズを使う場合はRAYQUAL製一択なのかもしれない。

*1:誤動作

6ビットコードは装着レンズ自動認識の為存在しているのですが、私はコード付きのレズはっていない為、レンズの自動認識はOFFにして使っています。

しかし、センサーが露出する為か、撮影中認識設定が勝手に変わってしまい、勝手に自動認識が入ったり、以前登録したレンズの設定が呼び出されたりするのです。

実害はないのですが、関係のないレンズの情報が画像情報に残ってしまうので気持ちが悪いのです。