さて、実写。
使用するレンズは既存のElmar 35mmなので写りは変わらないと思われますが・・・。
小さなカメラ、しかもレンズもエルマー系のみしか持っていたいのでカバンもいつもより軽くできました。
M4だとどうしてもいろいろ持って行きたくなってしまうのですよね。
Ⅲf散歩。
8月の終わり、いつも通り地元をふらふら。
共通データ : Leica Ⅲf / Elmar 3.5cm F3.5 / Fujicolor100
野川公園へ。
古い看板。
赤の感じが良く出てる。
近接だけどピントも合わせやすい。
川遊びをする親子を眺めつつ歩く。
この時期のこの光景、なんだか好きなのです。
のんびり歩きながら見かけた光景をさくっと切りとる。
絞ってピントは大雑把に。外付けファインダーで構図を決める分、ピントはある程度割り切れるのか、不思議とテンポ良く撮れます。
巻き上げは少しかかるので、撮ったら巻き上げておく。
古い木造住宅の壁。この色、好き。
是政、多摩川へ。
エルマー35mm、周辺は弱いけどフィルムで撮る分には案外気にしないものです。
普通に使えますね。
橋の下。お気に入りの場所。
暑い日でも直射日光を避けられるのでぼーっとして過ごすことも多い。
時折カワセミが目の前を横切ったりする。
帰りに橋の上から西日に輝く川面や自転車で走っていく人を眺めたり。
Ⅲfは良いお供だなと思う。
シャッターの感触もM型より柔らかい感じで好き。
帰り道。日が落ちるとISO100に開放f値3.5のレンズだと急に撮れなくなる。
が、手すりにカメラを押し付けたりすると案外何んとなかるものです。
シャッターショックも小さいのかな。
仕事のお供にも。
後日、仕事にも持ち出してみた。
白い百日紅が輝いて見えた。
ド逆光。ノンコートレンズには厳しい環境。
思いっきりフレアは出ているけど悪い感じではない。
小さいから持ち運び自体は苦にならないので、合間合間に撮影できる。
35㎜だと外付けファインダーの脱着が少し面倒なので50㎜にするとさらにシンプルに使えると思う。
まとめ。
掌にすっぽり収まるサイズでピントもしっかり合わせられて、多重露光の心配もない。
手に持っていても程よい重量感と、精密感が素晴らしいカメラです。
動作に不安感が全くないのも大きいです。手堅く動いてくれます。
流石ライカの黄金期に作られたとされるだけはありますね。
もちろん、M型に比べると不便な点も有りますが、そんな少しのんびりした部分も良いなと思うのです。
使っていて面白かったのは距離計と構図用のファインダーが分かれている為か、思った以上に割り切った撮影になる事。
今のところ35㎜ばかりを使っている為、なるべく絞ってピントはある程度で合わせておいてファインダーを覗いたらサッと撮る。
自然とそんな撮影方法になって来ました。
シャッター音も心地よいのでサクサク撮る感覚がとても楽しかったです。
感覚的にローライ35に近い気もします。
勿論距離計が有るお陰でキッチリピント合わせもできるのはとても大きいです。
そして、コンパクトなのはやはり嬉しい。
Ⅲfを暫く使ってからM11を触ると凄く大きく感じたほど。元より体積が小さくて重い、"比重が大きい"カメラが大好きな私。
グッとくるものがあります。
そんな感じで思いの外普通に使えるカメラでした。
それでいてそこまで高くないのが有り難いですね。
ライカ入門にぴったりなカメラではないでしょうか。
私的な問題はといえば、Lマウントレンズはエルマー系しか持っていないので少し暗くなると撮影できなくなること。
エルマー35mmの為に買ったような所もあるので良いのですが、やっぱり明るいレンズも一本は欲しくなりますね。
いつかズマリットあたり・・・。
おまけ。
この個体は外観はかなりきれい、少し前に整備が入っているとの事で各部快調、それでいて価格はお手頃で良い個体でした。
Ⅲgを止めてⅢfにし、さらに手持ちの使っていないレンズを売却したため、殆ど持ち出し無しで買えるはずだった今回の買い物。
そう、こういうことをしなければ・・・。
SYOOM ライカビット。
Ⅲf購入時、”Vit付くんですよね”のようにチョロっと社長と話したら奥から出てきてしまった。
これさえあれば、バルナックライカの速射性UP!な品。
正面にロゴ。
格好いいねぇ。
尖がってます。刺さりそう。
そして良い曲線・・・。
格好良いなぁ・・・。
トリガー巻き上げはノブ巻き上げのバルナックライカには効果絶大です。
ファインダーを覗きながら巻き上げも容易。ファインダーを覗きながらだと、レバー巻き上げより楽だと思う。
だからM型用にも同じアクセサリーが存在するのかもしれませんね。
問題は装着すると大きさ重量が大幅アップしてしまう事。
でもまだM型より小さいのです。
こんなものが出てきて、お店で装着しまったら駄目でした。
一緒にお買い上げする羽目に。
組み換えできるって楽しいのだもの・・・。
正直本体より高かったです。
ああ、予算を抑えるはずが!
今回はそんなオチ。
私は何をやっているのでしょう。