M4ブラックペイントを購入したのは2020年の今日。
あれからもう四年。
特にこの一年はあっという間。
M4は相変わらずコンスタントに運用。
M11も増えたけど、やはり撮っていて楽しいのはM4。
コンパクトで使い勝手も良いので、なんだかんだで出番が多かった。
ただし、引っ越し期間は出番なし。作業の合間にM11をちょこっと触る感じ。
露出計が無くて考えて取るタイプのカメラは余裕が無い時は余裕が無いとダメな模様。
どんな状況でも勘である程度撮れると格好良いのだけどなぁ。
動作は概ね好調なのだけど、シャッターの走行ムラが発生して今年も入院しました。
現象は1/1000、1/500で発生。筋みたいな線も発生するので結構目立つ。
空など、無地に近い部分を撮ると結構気になるのよ。
これは波照間島で撮影したもの。
ISO400、1/1000、F8とかで撮っていると思う。
波照間島で撮った写真をElmar35展向けに撮りだめているので、結構ショックだった。
ムラだけならともかく、筋は目立つから作品としては使えないよなと・・・。
調整はしてもらったけど、高速側はある程度は仕方がないらしい。
今後は大事な撮影では出来る限りISO100を使った方が無難か。
まあ、古いカメラと付き合うにはこういうこともあるよね。
M4も時々入院するので予備機が必要!ということでⅢfを導入することに。
ビットも買ってしまった。
M型用ビットはとんでもない価格(そもそもM4には付かないけれど)だけど、こちらはそれに比べればお手頃。
バルナック用は速写用アクセサリーとしての説得力も高くて気に入っている。
エルマー35㎜と組み合わせると良い感じのスナップ機になってくれます。
問題はM型並みに大きく重くなる事。
4年目のM4。
恒例の物撮り。
相変わらず格好良いね。
ニッケルHektorとの組み合わせ。
世代は大分違うけど似合う。
M4BPは雰囲気がモダンなので付けるレンズを選ばない。
ボディ側面の丸形、とてもしっくりくるのよね。
国産機だと多角形が多いと思う。
手が一番触れる部分なので塗装剥げ・ツヤが出てきている。
レリーズボタンはAmazonで売っている普通のもの。
メッキも違和感が無いし、指当たりも良いのでなんだかんだでこれに戻ってくる。
ニッケルメッキの物が有ったら面白いのだけど、残念ながら見かけない。
自分の物になってきた感じ。
お陰様でボディに関しては相変わらず物欲は落ち着いている。
ツヤの感じを写そうと試みたけど、私の腕では無理でした。
去年よりは稼働率がおとなし目だったことも有り、そこまで大きな変化はないように思う。
大きな傷もヘコミもつけず使ってこれたのは嬉しい。
これからも段々育ってくるのだろうか。
行くレンズ来るレンズ
M4用主力レンズたち。この辺りはこれで当面落ち着きそう。
ライカに手を出してから恐ろしい勢いでレンズを買いまくったおかげで、息切れしている昨今。
この一年はあまりレンズを買わない方向で・・・と思っていた。
出来るだけ・・・頑張ったよ?
ですがなんだかんだで結構な大物がやってきてしまいました。
その引き換えに何本か手放すことにも。
トータル本数は変わらなかったりする。
Hektor 5cm F2.5 Chrome
昨年末購入。
購入して半年も経たないうちにショートヘクトールが来てしまい、稼働率が低下。
気になるレンズも出来てしまった為、その資金を準備するために売ってしまった。
結局そのレンズは手に入りませんでしたが、何かと物入りな引っ越しの資金となったのでした。
凄く程度が良いレンズでした。
描写傾向は他のライカレンズと異なり、面白い発色をするレンズだったので出来ればおいておきたかったのですが・・・。
余裕が無いのが悲しいところ。
Summicron 35㎜ F2 1st
出来るだけ・・・と言いながら2024年始まって早速に購入してしまったブツ。
しかも大物である。
所謂八枚玉ズミクロン。
その写りや鏡胴の造りやストッパーなどで人気なレンズ。
凄く程度が良い。
正直最初はそれほど興味があるわけではありませんでしたが、同じ鏡胴を採用しているSummaron 35㎜ F2.8を入手してから俄然興味がでてしまい、結局入手することに。
入手して分かりましたが、難しいレンズ。
ピントがうまく来ない事も有り結構ピーキーな気もするのですが、ハマると凄みを感じさせる描写をたたき出してくれます。
これを入手する為にM4BPと同時購入した初めてのライカレンズであるSummaron 35㎜ 2nd、先述のSummaron (これも程度が良かったので惜しかった・・・)を含む結構な本数のレンズ・アクセサリーを手離すことになった。
なんとしても使いこなねば。
COLOR-SKOPAR Vintage Line 21mm F3.5 Aspherical
ライカ純正では無いので忘れがちなこのレンズ。
波照間の海を超広角で捉えたくて購入。
M11とSuper Anguronの組み合わせだとだと流石に周辺の色転びが辛いものが有るので。
新しいレンズらしく、発色がとてもよく、新しいレンズの良さを再認識することに。
Z6でも安心して使えるので地味に活躍している。
Hektor5㎜ F2.5 Short
縁あってきてやってきたレンズ。
手持ちのクロームとかなり違う描写で驚きでした。
Shortは繊細な写りという前評判通りのレンズでした。
クロームも面白い描写をするレンズでしたが、Shortの方が好みの描写。
八枚玉Summicornを入手して間もない時期。
正直ちょっとしんどかったですが、入手して良かったです。
入手したのは4本、残っているのは3本。
ここ数か月程引っ越し等で物欲どころでは無くなっていたため、この一年程はあまり買っていない気がしていましたがそんなことは無かった。
てか、ライカ以外にもちょくちょく買ってたよね・・・。
現行ラインナップ棚卸。
そんなわけで4年経った現在の所有レンズを振り返ってみる。
基本セット
・Summicorn 35mm F2 1st
・DR Summicron 50mm F2
・Elmar 90mm F4 (Triplet)
当初は2nd系のズミクロンでそろえるはずがいつの間にか1st系に。
50㎜のDRは特務セット扱いでしたが、普通にレギュラーになっています。
固定鏡胴のズミクロンを・・・とも思いますが、近接が出来るDRは外せないので結局このまま行きそうな感じがする。
普通の固定鏡胴ズミクロンの方がデザインは好きなのですけどね。
それがために同じスペックのレンズを2本持ち歩くのはさすがの私も・・・。
なんだかんだでこのセットでしばらく落ち着きそうな気がしています。
夜戦セット
・Summilux 35mm F1.4 2nd
・Noctilux 50mm F1 (E58)
虎の子大口径セット。
ISO感度を弄れないフィルム機で夜間撮影をするならF値はいくら明るくても良いのよ。
基本セットより新しいレンズなので、M11との相性も良し。
無理やり日中に絞り開放も使えるので地味稼働率が高いです。
重いノクチも相変わらず取りあえずは持ち出すようにしています。
ここぞという時に使えないと悔しいですし。
小型セット
・Elmar 3.5cm F3.5
・Elmar 5cm F3.5
・Elmar 9cm F4
・Hektor 50mm F2.5 (Short)
スクリューマウントな小さなレンズたち。
Elmar35展で必須な3.5cm、使って楽しいHektor50㎜は地味に稼働率が高い。
描写も侮れないのですよね。
Ⅲfも投入したので今後も活躍しそう。
特務枠
・Super Anguron 21㎜ F3.4
・Elmar 65mm f3.5
・Hektor 12.5cm F2.5
特殊用途レンズたち。
この辺りは用事があるときには持ち出す感じ。
Super Anguronは広い景色を狙いたい時に。
Elmar65㎜とHektor12.5cmはビゾフレックス用。
ビゾフレックスは嵩張るので運用するには気合が要りますが、RF機の弱点を補ってくれる。植物園に行くときとか結構出番は有るのよね。
本気でマクロ撮影をしたい場合にはDRより使い勝手は良いです。
近代レンズ
・COLOR-SKOPAR Vintage Line 21mm F3.5 Aspherical
・Carl Zeiss Tele-Tessar 85mm F4 ZM
安定安心な新しいレンズ。
面白もには欠けるけどちゃんと写る。
発色などは流石新しいレンズだと感じる。
M11できちっと写したい時は出番。
こういうラインもちゃんと押さえておきたい気もする。
これから。
主力系のレンズも固まってきたと思うので、ライカレンズに関しては今後は趣味に走ったレンズに興味が向いてる。
Summarit 50mm F1.5
標準クラスレンズに関しては、汎用のDR、夜戦特化なのノクチでうまいこと棲み分けができていると思う。谷間のF1.4クラスは必要はないかもしれない。
ただDRもノクチも優秀ゆえ、もう少し趣味に走った大口径が欲しいのです。
候補的にはズミルクスの1st、クセノンもある訳ですが、コーティング有りでそこそこクセ有りのズマリットが谷間のレンズとしてちょうどよい気がするのです。お財布に比較的優しいということも大きいですが(笑)
これは傷んでいるものが多く、こだわると案外購入は難しいレンズな気がしています。
一度超絶きれいなものの入手に失敗している事も有り、中途半端な個体で妥協したくない気分。
良いものに出会えたらその時は買わざる得ないでしょう。
Summaron 35mm F3.5
サンハンなズマロン。
F2.8は一時期だけ持っていましたが、派手な写りはしないものの手堅い描写で嫌いではありませんでした。逆光耐性もかなり高く安心して使える感じ。
35mmズマロンは描写に関してはF3.5の方が評判が良い気もするので、またズマロンを買うならこちらを試してみたい。
仕様がいくつかあるようですが、Mマウントのモノがよいかな。
最も全く同スペックなElmar3.5cmもありますし必要なのかと言われれば・・・。
Elmarit 90mm F2.8
最後の実用枠。
90mmはコレ!というレンズに出会えていない。
本命だったのはテレエルマリート。
入手したものの、内面反射が大きすぎて手放してしまった。
決まったときの描写は好きだったのですが・・・。
現在残っているのはトリプレットエルマー。
良くも悪くもカミソリだなと思う描写で、ちょっと柔らかさも欲しい気もする・・・というわけでエルマリート、最初の長鏡胴のものを使ってみたいと思うのである。
最も90mmの使用頻度は高いわけではなく、トリプレットエルマーも実用上問題がある訳では無いので、良いタイミングで出物があったら・・・という感じ。
Summicron 35mm F2 1st "Black"
8枚玉の黒。
ライカレンズ終着点、その一。
M4BPに付けたときの格好良さはたまらないものが有りました。
価格的に手持ちの大半を手放してなお入手可能かわからないレンズ。
それ故"終着点"。
ここへ行くには資金的な問題以外も8枚玉の描写を自分の中で消化する必要もあるでしょう。
黒いからといって写りが違うわけでは無いのでしょうが、格好良いんですよね。
カッコいいは正義。うーん・・・。
Summilux 35mm F1.4 1st
球面ズミルクス初代、いわゆるスチームリム。
もう一つの終着点。
これもね、格好良いの。
デザインはライカレンズで一番好き。
フードも専用のものでコレまたしびれる。
私のM4BPに装着させて頂いた事があるのですが、これがもうたまらなかった。
このときの強烈な印象で白鏡胴も気になり始め、最終的に白8枚を入手することにつながていたり。
未だ憧れ。
これもとんでもなく高いレンズなので、手持ちレンズ全て捧げても入手できるか分からない代物。
いろいろ覚悟もいるでしょう。
Carl Zeiss Biogon 35mm F2 ZM
Carl Zeiss Planar 50mm F2 ZM
近代レンズ。
COLOR-SKOPAR 21㎜を使って、ニュートラルに撮りたい時や発色を重視したい時は新しいレンズの方が良いということに今更ながらに気づきました。
ツァイスレンズはZFレンズ系を何本か使ったけど発色も良いし、程よい”味”もあって好印象。
ZMレンズはデザイン、そして描写とバランスが良い気がするのですよね。
価格もお財布にやさしいし押さえておきたいレンズ。
純正も良いのでしょうけど、なぜだか新しいレンズには純正へのこだわりは薄い。
高いからかなぁ。
APOズミクロンとは良いに決まっているのでしょうけど。
高いよねぇ。
ラインナップ維持か集約か。
4年レンズを買いまくって、十分すぎるほどのレンズは揃ったと思う。
ラインナップを維持しつつ手を出せるレンズはどうにか手に入れられた感じ。
この先は超大物が残っている。
初期モノやブラックペイントなレンズは手持ちを全部手離して手に入れる代物。
"終着点"に行くには資金的な問題は勿論、他にもいろいろ整わないと踏み切れないと思う。
今持っているものを手放して後悔の無い程には使い込んだのか。
残念ながら今はまだその時では無い感じ。
まあ、十分な資金的があれば何も気にせず買えると思うので、ギリギリが故の悩みか。
そもそも、そこまで強力なエネルギーが私の中にはないという事なのかもしれない。
そういう意味では手持ちを集約して大物を購入できる人の思いはとても強いものなのでしょう。
そんな人がとてもまぶしく感じる。
なんてことを考える4年目。
5年目はどう転ぶか。
当面はおとなしくせざるを得ない筈なのですが・・・?