今日もカメラと。

好きなカメラの事を、好きに書いています。

Summicron 35mm F2 1st ~ 2024年買い初め ~

昨年末初めてコミックマーケットに行ってみました。

カメラ関連の本も沢山有るようでしたし、一度は行ってみたかったのです。

始めての参加で不安もありましたが、長い行列に並ぶ甲斐のある楽しく空間でした。

時間が無くてあまり長時間滞在できなにもかかわらず、あれこれ買い物してしまい、結構な金額を使うことに。

恐ろしい場所・・・。

そんなか入手したものの一つがコレ。


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「カメラバカにつける薬」でお馴染み飯田ともきさんの色紙。

これ、文字部分は「今年こそ」のみが書かれていて、購入した人がその先を決めるようになっていたのです。

そもそも1年の目標なんて決めようとも思わない人間なので、そうと知らずに絵柄だけ決めた私はとっさに思いつかず、苦し紛れにひねり出したのが上記。

 

決意の時点で超弱気なので既にフラグレベル。

なんか日本語としておかしい気もするし。

でも何だか気に入っている。飯田さん有難うございます。

因みに片目しか描かれていないのは、年末に達成できていればもう片方の目を入れられるとの事。

果たして年末これを見てどう思うのか、私。

 

そんな年明け。

1月も半分も終わらないうちから早速ポチってしまっている私が居た。

 

どうしてこうなった!

 

F2.8ズマロンとズミクロン1st

私はズマロン35mm F2.8を所有、使用している。

ズミクロンと全く同じ鏡胴デザインで格好が良いく、写りはしっかり。

それでいて価格はズミクロンの半分以下。

私が好きな写真を撮られる方がメインに使われているレンズということも有り、購入したもの。

M4とのマッチングも素晴らしく大いに気に入りました。


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写りも良く、古いレンズなのに思った以上に描写が安定しており、良い結果も出してくれました。

ただ、あと一歩、凄いと思わされるような写り方をしてくれない、そんな印象もあったのです。

例えばエルマー3.5cmなのは周辺はともかく、中心部の描写能力は凄まじく解像し、スキャン画像を見ても感心してしまう写りをすることがあります。小さなネガから大きなネガ、というようなライカレンズの思想を感じるような描写。

ズマロンにはそういう部分を感じる事が出来ませんでした。

決して悪いわけでは無いのです。むしろえ全体を見ればとても良いですし、安定した描写の良さのお陰で撮れた写真も有るはずなのですが・・・。

 

そんなわけで伝説の八枚玉、ズミクロン1stが気になってきてしまったのでした。

ズミクロン1stは非常に高価。もし購入する場合、既存レンズとの入れ替えとなります。

ズマロンの使い込みがまだ甘い可能性も有るため併存して撮り比べもしてみたかったのですが、それは困難。

勿論ズミクロンが期待する描写とは限りませんし、賭けとなります。

でも気になるなら最終的に自分で試すしかないのです。

 

風の知らせとフラグ回収

そんな中、かなり状態の良いズミクロン 35mm 1stがいつもお世話になっているカメラ屋さんに入荷、近日販売されるかもしれないと情報を察知。

ズミクロン35mm 1stは60年近く前のレンズとなるだけに、傷んでいるものも多く綺麗なものは貴重。

迷いつつも、カメラ屋さんにズミクロン35mmが発売される時は教えてもらうようにお願いし、売却できるものをかき集めました。

発売開始の早押しに参加して、買えなかったらそれはそれ。諦められます。

発売日の掲載時間、会社のトイレに籠り、早押し参加。

サーバーエラーに見舞われつつも、購入できてしまったのでした。

ズマロンを含む手持ちのレンズ5本、いくつかのアクセサリーを引き換えにズミクロン35mm八枚玉がやってきたのでした。

早すぎる"フラグ回収”。

さて、賭けの結果はどうなるか。

 

試写。

取り合えずデジタルでさらってみます。

ボディはM11。

 

例によってカメラ屋さん店内を写させていただいた。

 

 

 

いずれも開放。柔らかい描写。

甘いという感じではないし、ほわほわというほど暴れるわけでは無い。心地よい描写だと思う。これは良いかも、と思った。

 

 

これも開放。周辺減光が良い感じに出る。

2枚目の窓の汚れた感じが良く出てくれたのではないかと。

 

帰りに寄った銀座のNISSAN CROSSINGで試写。

 

開放

 

F5.6

 

上面に面光源が有り、ライティングが凝っているのでなんだか写真の腕が上がった気がしてくる。間違いなくライティングのお陰だと思う。

まあ、それはともかく開放だと妙に塗装のぬめぬめ感が出て好き。

このレンズ、凄いのじゃないかって気がしてくる。

同条件でズマロンで写してみたかったな。

絞るとちゃんと写ってくれる。古いレンズには見えない写り。

・・・というか露出が違いますね。

 

 

 

 

 

今冷静に見るとちょっとアンダーかも知れない。

でも、当時はぬめぬめにテンションが上がって夢中で撮っていた。

この辺りも開放な筈。良いなぁ。

 

フェアレディZ-Lという車らしい。

格好良い車。古いものに魅力を感じてしまうのはカメラと一緒だなと思った。

カメラに資金を集中投下しているのでとてもじゃないが車には手を出せないけど。

 


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取りあえずの試写は好印象でほっとした。

ただ、今回はレンズにやさしい光線状態ばかりなので、野外でバリバリ撮ったら印象は変わってくるかもしれない。

翌日M4との組み合わせで、散歩に出かけてみましたので、後日準備ができ次第まとめてみます。