2日目です。
1日目の反省をもとになるべくシャッター速度を稼ぐようにしています。
今回も撮影地は国立、小金井付近。
共通データ:Leica M4 / Kodak T-MAX400
夜の町。 その二
12月に入っていたのでイルミネーションが始まっていました。
周辺に盛大に出ているコマ収差が面白い。
お店のショーウインドウ。
近距離描写は素晴らしいな・・・。
温かみがある感じがする。
クリスマスあたりに公開できればよかったのですが、現像・スキャン・ゴミ取りが追いつかず。
大通りのイルミネーション。
1/60位で撮影できるのはやはり良いですね。
マシなコマを選んでいますが、なんだかピントが怪しいコマが多かったです。
中・遠距離の打率が低い気が。
暗いからピントが詰められていないのか、それとも近距離はかなり気を使って撮影しているけど、離れると油断しているのでしょうか。
これは決まってる。
こっちはぶれた。
これもブレた・・・。
若干後ピン。
遠距離の方がピントを外すってあるのかな。
Noctilux 50mm F1 (E58)
最後に、ちょっとした所感を書いてみます。
・必殺レンズ。
私は大口径レンズは「開放の癖のある描写も楽しむことのできるレンズ」だと思っているので、ニコンやほかのカメラでは大口径であっても割と絞って使っています。
(勿論、ほわほわな開放描写は大好きなので開放で撮影する頻度も高いです。)
ただし、ノクチルクスの場合は運用が自然と変わってきました。
ノクチルクスは体積も重量もほかのレンズとは大きく違います。(重さは重量級なDRズミクロンの1.5倍以上。それでも一眼レフ用と比べればそこまで重いわけでは無いですけどね。)
それはそれで格好良いのですが、ライカの軽快なイメージとは少し違ってきます。
その為か、必殺技的に使うレンズという感じが自然にしてくるのです。
自然と日中は小型なレンズ、ここぞというときにノクチを出すという運用になりました。
同じ大口径なズミルクス35㎜はコンパクトなので、気にせずつけっぱなしとなるのとは対照的です。
数少ないタイミングの為に大きく重いレンズをずっとカバンに忍ばせておくことになるのです。
それだけ魅力的なレンズだと感じています。
他のレンズ(エルマー・ズミクロンクラス)が一眼レフ用レンズに比べて非常にコンパクトであるからこその運用でしょうか。
・難しい、でも決まればすごい。
使っていてなかなか難しいレンズだなと思います。
ピント合わせに難儀すること以外にも、フィルム機では日中まず出番がなく使用条件が限られる事も有ります。
デジタル機が有ればもう少し楽につかめるのかもしれませんね。
そのなかで、うまくハマれば好みの描写をするように思います。
周辺減光、ふわっとし具合、低めのコントラスト。
温かみを感じる描写というか。
なんだか、うまく表現できないです。
描写を語るのは難しいです。今回の写真で少しは伝わるでしょうか。
気になっているのは中・遠距離での打率の低さ。
カメラ屋さんでデジタルボディで試写させてもらった時には、かなりしっかりした遠距離描写で有った覚えが有るのですが。
この辺りはボディの距離計の問題も有るかもしれないのでややこしい。
M型でなくていいのでデジタル機も欲しいなぁ。
・無理は禁物。
M型ライカは一眼レフと違ってミラーがない分、低速シャッターに強いです。
ズミクロン35㎜で撮影していた時も、SS1/8でも結構なんとか何とかなるという印象が強かったので、ノクチではISO100のポジフィルムでも暗いところに行けるのでは!?なんて妄想していました。
購入以来、ISO100フィルムで暗所撮影を敢行、SS1/8やら1/15でいろいろ撮りまくってみました。
結果はブレでボロボロ。
当然ながら50㎜では35㎜に比べて手振れにシビアです。
ノクチはずっしりとして重量感があり安心感がありましたが無茶はダメ。
暗いところを撮りたいときは大人しく高感度フィルムを使いましょう・・・という当たり前の話。
こんな感じでしょうか。
正直私のレベルにはもったいないレンズのような気もしてきますが・・・。
でも撮っていて楽しい。
使いこなせるよう、しっかり撮りこんでいきたいです。